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USオープン明日開幕◇男子はフェデラー中心、女子は混戦か

ロジャー・フェデラー
USオープン2連覇に挑む王者フェデラー
画像提供:Getty/AFLO

いよいよ明日(現地ニューヨーク、29日)からUSオープンがスタートする。 

大会を前に、米国デビスカップ監督であるP・マッケンロー(アメリカ)は、優勝の行方について次のように述べている。「男子はフェデラーが文句なしの優勝候補ナンバー1だね。他の選手との力の差は歴然で、彼にとってはドローがどうであろうとも全く関係ないと思う。」 

マッケンロー氏の言葉を借りるまでもなく、フェデラーが優勝候補ナンバー1であることに疑いの余地はない。今季64勝3敗でツアー9大会で優勝を上げており、目下ハードコートでは28連勝中。こと決勝では負け知らずで、ここ22回の決勝は全て勝っている。またランキングトップの座も82週間連続でキープしているなどその強さは群を抜いている。フェデラーは順当に行けば、準決勝でM・サフィン(ロシア)(第5シード)と対戦する。


既に欧州では、フェデラーを知らないテニスファンなどいないが、未だ米国では、B・ベッカー(ドイツ)B・ボルグ(スウェーデン)S・エドバーグ(スウェーデン)といった過去の欧州出身の名プレイヤーと比べると、決して知名度が高いとはいえないようだ。記者会見で、このことについて質問されたフェデラーは、「世界中の人から愛されれば最高だよ(笑)。ただ、振り返ってみると、去年はあまりにも勝ちすぎていたせいか、ファンは僕が負けるのを望んでいると感じる瞬間があったんだ。でも今年はそんな風には感じていない。全豪オープン、全仏オープンで、最後まで戦う姿勢を見せたものの結局負けたことで、『フェデラー』も所詮は人間なんだということをファンも分かったんだと思う。こうした過去の経験は僕にとってとても重要で、今日の僕のテニスに大きな影響を与えているんだ。」と、語っていた。

アンドレ・アガシ
地元で錦を飾りたいアガシ
画像提供:Getty/AFLO

今季限りでの現役引退がささやかれる35歳、A・アガシ(アメリカ)の活躍も気になるところ。ここ数ヶ月、怪我に悩まされ続けたアガシだが、先月ロサンゼルスの大会で優勝をあげるなど調子は上向きだ。順当に行けば準々決勝で第2シードのR・ナダル(スペイン)と対戦する。2人は今月、モントリオールの大会で対戦しており、そのときはナダルがフルセットの末アガシを下している。ナダル優位との声が多いなか、マッケンロー氏は「アガシはナダルを倒すのを心待ちにしているはずだよ。」とアガシにも十分チャンスがあると予想する。

アガシ自身もUSオープンに向けて次のようにコメントしている。「世界中のすべてのスポーツイベントを見渡しても、USオープンほど素晴らしいイベントはなかなか無いよ。僕も、初戦をしっかり乗り切れれば、徐々に調子を上げていく事が出来ると思うし、大会制覇のチャンスが出てくると思う。フェデラーが優勝候補の筆頭だけれど、ヒューイット、サフィン、ロディックなどUSオープン優勝経験者には皆チャンスがあると思うし、今季のナダルの活躍を考えたら、彼も優勝候補の1人に入れないといけないね。」


セリーナ・ウィリアムズ
セリーナ、長引く怪我の調子やいかに。
画像提供:Getty/AFLO

一方、女子は混戦が予想される。フェデラーのような跳びぬけた選手が女子にはおらず、シード勢の誰にも優勝のチャンスがあるといえよう。

そんな中、最も話題を集めているのは、セリーナ対ヴィーナスの姉妹対決だ。過去何度と無くグランドスラム大会の決勝で対戦してきた2人が、なんと今大会では順当に行けば4回戦で顔をあわせることになる。これまでは妹セリーナが実力的に姉ヴィーナスをリードしてきたが、ここにきてウィンブルドン優勝を果たすなどヴィーナスが全盛期の強さを取り戻しつつあり大熱戦が予想される。先週金曜日にNY入りしたヴィーナスは、「正直言って準備万端と言う感じではないの。USオープンに向けてもっとたくさんの大会でプレーしたかった。でも私には十分な経験があるし、こういった状況には慣れているから大丈夫だと思う。今は、初戦のことだけしか考えていないの。」とコメントしている。

またこの山には、怪我からの完全復活を果たした元女王K・クレイステルス(ベルギー)も名を連ねており、順当に行けば準々決勝でヴィーナス対セリーナ戦の勝者と対戦することになる。ヴィーナスは初戦、日本期待の藤原里香と対戦する。一方セリーナは予選上がりの選手と1回戦を戦う。マッケンロー氏は「この山(ヴィーナス、セリーナ、クレイステルスがいる山)は、誰があがってくるか全く予想できないね。 なんたって3人の優勝候補が同じ山に名を連ねているんだから激戦に次ぐ激戦になる思う。ただウィリアムズ姉妹の体調が気にかかるところだね。」と語っていた。 


杉山愛
今年はベスト16の壁を破れるか?
画像提供:Getty/AFLO

第1シードでの登場となるM・シャラポワ(ロシア)は、比較的ドローにも恵まれており、最初の難関は準々決勝のS・クズネツオワ戦と見られている。ダベンポートがUSオープン前哨戦で優勝を果たしたことで、世界ランキングこそ2位に落ちてしまったものの、今季の成績は43勝7敗、過去1年間では去年のウィンブルドンや年末のツアー・チャンピオンシップ以外に6つのツアー優勝を上げるなどその実力は非常に安定しており、今大会でもダベンポートとならんで優勝に最も近いという声も聞かれる。 

日本勢では、今月アキュラ・クラシックでシングルス準優勝と復調した杉山愛(日本)に期待がかかる。順当に行けば元ダブルスパートナーであるK・クレイステルス(ベルギー)と3回戦で対戦する。昨年、自己最高のベスト8入りを果たした浅越しのぶ(日本)は今回も上位進出を狙う。また、森上亜希子(日本)は怪我がどの程度回復しているかが気になるところ。

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