男子テニス協会のATP公式サイトは５日、元世界ランク４位のＮ・キーファー（ドイツ）の取り組みを特集した。

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シングルスで６つ、ダブルスで３つのツアータイトルを獲得し、２０１０年に現役を引退したキーファーは現在４２歳。

ATP公式サイトでは新型コロナウイルスの感染拡大を受けてキーファーが行う取り組みが紹介されている。

２０１８年１０月に、地元ドイツで繊維の生産を行うホルガ―・ガーツ氏と手を組み「NK #kiwifash」という自身のブランドを設立したキーファーは、新型コロナウイルスの感染が拡がり始めたときにガーツ氏から「再利用可能なマスクを作るべき」と言われキーファーも賛同し、生産を始めたという。

水洗いができるこの商品は現在オンライン販売のみを行い、ヨーロッパ全体で求めることができる。

同公式サイトでキーファーは「僕はすぐこの取り組みに夢中になり、より多くの人に届けたいと思っている。広がりはかなり順調だ」と語った。

「僕はこのように感染が広まるとは思っていなかった。ウイルスが感染することは悲しいことではあるが、一方で人々を支援する輪が広がるのは素晴らしいことだと思う。ホルガ―の会社は１日に３００〜５００枚のマスクを製造できる」

「このウイルスの影響でドイツでは仕事が少なくなりパートタイムでしか働けなくなっている。企業もそれほど多くの利益を出せないから彼らを雇い続ける余裕もないんだ。でもこのマスクの生産でパートタイムからフルタイムの雇用を生み出すこともできた。これは本当に良かったと思う」

ドイツは現在、新型コロナウイルスに４万５,０００人以上が感染。死者は２７０人以上となっている。

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