世界191位 ワウリンカ撃破

男子テニスのフィーバー・ツリー・チャンピオンシップス(イギリス/ロンドン、芝、 ATP500)は20日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク191位のN・マウー(フランス)が第7シードのS・ワウリンカ(スイス)を3-6, 7-5, 7-6 (7-2)の逆転で破り、ベスト8進出を果たした。

予選から勝ち上がってきたマウーはこの日18本ものサービスエースを決められたが、最後はワウリンカからミスを誘い出し、2時間10分で激闘を制した。

男子プロテニス協会のATP公式サイトにはマウーのオンコートインタビューの様子が掲載されている。

「素晴らしい試合だった。後半は、よりいいプレーができた。第2セットの終盤でリターンがよくなって挽回できた。ファイナルセットも3-5とリードされたけど、しっかりサービスをキープして、簡単に試合を終わらせないようにした。最後はなんとか追いついて、タイブレークへ持ち込んだ」

「自分はツアーでパワーのある選手でもないし、すごいサービスを打つ選手でもない。だから、より早くボールをとらえて、ボレーが得意だからなるべくネットへ出るように芝では心掛けている。他のサーフェスより、そのプレーを多くしている。それがうまくいったし、芝では他のサーフェスよりも選手を倒せると感じている」

37歳のマウーは、今年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で3回戦へ進出する活躍を見せていた。

準々決勝では、世界ランク38位のG・シモン(フランス)との同胞対決に臨む。シモンは2回戦で第2シードのK・アンダーソン(南アフリカ)をフルセットで下しての勝ち上がり。

マウーは「(準々決勝の)鍵はしっかり回復すること。それが最初のステップで、次は自分のプレーをすること。彼(シモン)はずっとトップ30とかトップ50にいる選手。彼には何度も負けているけど、しっかり自分のテニスをして、明日どうなるかやってみるつもり」と意気込んだ。

同日の2回戦では第1シードのS・チチパス(ギリシャ)、第4シードのD・メドヴェデフ(ロシア)、第6シードのM・ラオニッチ(カナダ)、第8シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)が8強へ進出。昨年覇者で第5シードのM・チリッチ(クロアチア)は世界ランク23位のD・シュワルツマン(アルゼンチン)にストレートで敗れた。

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(2019年6月21日17時03分)
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