ジョコ「完璧」13年連続8強へ

男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は16日、シングルス3回戦が行われ、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が世界ランク56位のP・コールシュライバー(ドイツ)を6-3, 6-0のストレートで破り、13年連続13度目のベスト8進出を果たした。

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前日に予定されていた試合が雨で順延となり、1日でシングルス2・3回戦を行ったジョコビッチ。2回戦では世界ランク22位のD・シャポバロフ(カナダ)を6-1, 6-3で下すと、その数時間後に行われた3回戦では、ファーストサービスが入った時に76パーセントの確率でポイントを獲得。コールシュライバーにブレークを許すことなく、1時間2分で8強入りを決めた。

男子テニス協会のATP公式サイトでジョコビッチは「今日の試合の勝ち方にはとてもうれしく思っている。実際、昨日試合がなかったという事実は良いこと。なぜなら、1日休養や回復に努める日が必要だったと感じていたから。だから完璧だった。今日は2試合とも1時間ちょっとだった。あまり時間を使っていなかった。しっかりボールも感じられた」

「試合全体として、特に第2セットは自分の思い通りに行った。ボールをとても良く感じられた。当然、夜の試合は全く別の状況。昼の試合より寒かったし、ボールのバウンドも低かった。だから、スピンの多いボールを打つフィリップ(コールシュライバー)にとってはあまり良い状況ではなかったのだろう。彼からの挑戦を乗り越えられてとても嬉しい」と振り返った。

2015年以来4年ぶり5度目の優勝を狙うジョコビッチはベスト4進出をかけて、準々決勝で、第7シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)と対戦する。両者は20度目の顔合わせでジョコビッチの15勝4敗。昨年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)決勝ではジョコビッチがストレートで勝利した。

デル=ポトロは3回戦で予選勝者のC・ルード(ノルウェー)をストレートで破り、8強へ駒を進めている。

ジョコビッチは準々決勝について「デル=ポトロも2試合とも快勝だった。コートで時間をたくさん費やしたようには思えない。おそらく、彼はプレースタイルからハードコートの方が好きなはず。それでも彼はテニス人生を通してクレーでも同じくらい良いプレーをしてきている。彼のサービスとフォアハンドがあれば、どんなサーフェスでプレーしても関係ない。それはまさしく彼の武器のはず」

「最高の挑戦になるだろう。これまでもお互い激しい戦いをしてきた。最後の対戦は全米オープンの決勝戦。彼は1人の人間として本当に好き。彼は素敵な人だし、本当に最高の人間。とても仲が良い。選手としても尊敬している」とコメントを残した。

同日には第2シードのR・ナダル(スペイン)、第3シードR・フェデラー(スイス)、第6シードの錦織圭、第8シードのS・チチパス(ギリシャ)らが準々決勝進出を決めた。

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(2019年5月17日14時12分)
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