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Vol.14 車いすテニス神戸オープン2006に小学6年生が出場!

日本国内で開催されるの6つのITF公認の車いすテニス大会のトップを切って、4月27日(木)~30日(日)、神戸市北区の「しあわせの村」テニスコートで、『神戸オープン』が開催されます。実は、この大会に今年は小学校6年生の女の子が出場します。

上地結衣さん、11歳。

トップ選手からも応援を受ける上地さん
彼女が初めて車椅子テニスに出会ったのは2004年アテネパラリンピックの頃。母親の友人から日本ランキングNO.1の中野秀和選手を紹介を受け、試合に応援に行くようになりました。そのうちに『私も車椅子に乗ってやってみたい』と思うようになり、神戸車椅子テニスクラブでの練習の機会を得て、中野選手を始め、一流プレーヤーから直接指導を受けられることになります。本人の強い気持ち、周りの暖かい支えもあって、メキメキ上達しました。その後テニスの場を求めて西へ東へ、南へ北へ。「1球でも多くボールを打ちたい。」家族みんなで彼女の思いを応援する日々が始まりました。
昨年11月に神戸で行われた第17回神戸カップでは、世界をまたにかけて活躍を続ける日本女子車いすテニス界の第一人者、大前千代子さんに出会います。「雲の上の人が、小学生の自分と気軽にラリーをしてくれた。」この感激が彼女の宝になりました。

『私も試合に出てみたい』

そう思うようになり、ますます練習に励み、ついにトーナメントに出場するまでに成長します。
そして彼女にとって初めての公式戦、第2回三木山クラブ杯テニス大会が今年3月26日に赤穂市で開かれました。生まれて初めての公式試合、その1回戦は1-6で敗れはしたものの、相手は日本のランキングプレーヤー。1ゲームでも取れたことは大きな自信になったに違いありません。

1976年にアメリカでスタートした車椅子テニスは、この30年で飛躍的な発展を遂げ、いまでは70以上の国でプレーされる世界のスポーツに成長し、1年を通して世界各地で多くのトーナメントが開催されています。現在、日本の車いすテニスは世界のトップレベルにあると言っても過言ではなく、男子は2003年の国別対抗戦ワールドチームカップに優勝し、世界のトップに立ちました。その優勝の立役者である斉田、国枝両選手は現在も世界のトップ10に名を連ねています。女子でも大前選手、八筬選手など、常に世界の上位にランクされる選手を擁し、日本はまさに車いすテニス先進国なのです。
ただ、問題はジュニア部門です。日本以外の車いすテニスの先進国である、アメリカ、フランス、オランダ、オーストラリアなどでは、ジュニアの試合やキャンプが盛んに行われ、多くの子ども達が集まってきます。ところが同じく車いすテニスをリードする国でありながら、日本ではジュニアの存在は一向に見えてきません。子どもが車椅子に乗ってスポーツをすることへの意識の違いがあるのかも知れません。そんな日本の実情を打破する可能性をもって彗星の如く現れたのが上地結衣選手です。彼女の存在は、日本のジュニア車いすテニス、ひいてはあらゆるジュニア車椅子スポーツの扉を開く鍵となるかも知れません。

神戸オープンにはジュニア部門がありません。彼女は小学生でありながら、百戦錬磨の大人達に混ざって、シングルスとダブルスに出場します。1球でも多く打って、強くなって、世界のジュニアに挑んでもらいたいものです。
また、彼女の活躍を機に、1人でも多くの子ども達が、車いすテニスの世界に飛び込んで来て、各地のジュニア車いすテニス大会に参加者が溢れる日が訪れることを願っています。

(2006.4 文:林正弘)
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