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(左) 埼玉県車いすテニス協会会長 本間正広氏
「練習会を通じて、埼玉から世界に羽ばたくプレーヤーがでたらいいですね」
(下) 協会役員が会員の指導にあたる
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「埼玉にITFの大会を!」。埼玉県車いすテニス協会は、その実現に向けて建設的な努力を重ねている。
8月7日(日)に「彩の国車いすテニス競技大会2005」が開催された。男子シングルス・ローカルA、B、C、女子シングルス・ローカルの4種目が行われた。また、午後には大会参加者とボールパーソンのボランティアらとのニューミックスも行われた。猛暑の中、テニスの技術はもとより、“暑さとの戦い”という厳しい試練に耐え、熱戦が繰り広げられた。
2000年から始まった「彩の国車いすテニス競技大会(埼玉県大宮)」は、年を追うごとに参加者も増え、充実した大会となってきている。2004年からは、ローカルポイント対象大会となったことで、関東近辺の選手が多くエントリーするようになった。
「彩の国車いすテニス競技大会」は、まだ一日だけの小さな大会である。しかし、「近い将来に二日間の大会に、いずれはITF・フューチャーズの大会にしていきたいと、協会員のみんなが思っているんです」と、大会を主催している埼玉県車いすテニス協会の会長・本間正広氏は話す。
また、埼玉県車いすテニス協会では、大会の運営だけでなく協会員への練習会も毎月1回開催するなど、活発な活動をしている。会長の本間氏によると、練習会を開催するきかっけは、埼玉県協会の会費を払ってもらっていても大会の運営費にまわってしまうことが多く、協会としての活動がなかった。協会員になったことのメリットを感じてもらおうと思い、月1回の練習会を開催することになったという。
「協会に入っていないとできないメリットを、会員の人たちに感じてもらいたいと思って始めました。会員として集まって練習することで、同じレベルの選手の中でライバル心が生まれたりして、相乗効果が出ているように思います。
仲間うちでだらだら練習するのとは違って、ボールを追う姿勢なども違ってきて、動きも機敏になてきているようにも思います。
また、ランキングが上の人間にとっても、目標とされる選手にならなくてはいけないので、一生懸命練習をしなくちゃいけなくなるので、練習会はみんなにとっていい効果がでているように感じています。」(本間氏)
大会の運営、練習会を開催することで、埼玉県協会は、ますます車いすテニスを盛り上げようとしている。関東に、フューチャーズの大会がもう一つ誕生する日も、遠くないかもしれない。
埼玉県車いすテニス協会HP ※大会や練習会の手伝いなどのボランティアも募集している。
(2005.08.18 文&写真:酒井朋子)