草トーナメントに出場したい人、テニス草大会をPRしたい人、この指と~まれ! 登録は全て無料。JOP大会情報や車いすテニス情報も。
tennis365.net
HOME → 草大会・JOP情報TOP → 車いすテニス情報 → Vol.8 日本男子チーム、惜しくも準優勝◇ワールドチームカップ

→車いすテニス情報 | wheelchair tennis

Vol.8 日本男子チーム、惜しくも準優勝◇ワールドチームカップ

6月21~26日、オランダ、フローニンヘン市でインバケア ワールドチームカップが行われた。ワールドチームカップとは、車いすテニスの国別対抗戦で、シングルス2、ダブルス1の3ポイント制で勝敗を決める団体戦である。
男子は、ワールドグループⅠ(16カ国)、ワールドグループⅡ(16カ国)の2グループに別れ、トーナメントで争われる。ワールドグループⅠの最下位2チームと、ワールドグループⅡの上位2チームが、入れ替えとなる。
女子は全16カ国のトーナメントで順位を決める。
クアードは、8カ国で4チームずつのリーグ戦を行い、順位別決定戦が行われる。
日本チームは、男子ワールドグループⅠ:斎田悟司、国枝慎吾、藤本佳信(コーチ丸山弘道)、女子:大前千代子、八筬美恵、岡部裕子(コーチ愛須正)、クァード:當間寛、長岡尚志、山本徳彦(コーチ中澤吉裕)が派遣された。

大会の前半は、気温が30度近くにもなった。6月のオランダとしては、異常気象といっていい。特に、世界各国のクアードの選手は、その気温に悩まされた。
また、会場となった「Corpus den Hoorn Tennis Park」のサーフェスは、アンツーカー。男子ワールドグループⅠのパワーのある選手などは、コートの土を車いすをスピンさせることで乗り越えることができる。しかし、力のない選手などは、コートの土にテニス用車いすの車輪をとられ、動きが止まってしまうという場面もしばしばだった。

03年大会で優勝を果たしたことのある日本男子チームは、今年も優勝を狙いにベストメンバーをそろえたが、決勝で惜しくもオランダに敗れ、準優勝となった。
最初の山場となったのは、第1シードのフランスとの準決勝。2つのシングルスで1-1となり、ダブルスでの決着となった。斎田/国枝組対ジェレミアス/マジョディ組の対戦は、04年アテネパラリンピックでの金メダルをかけた戦いの再現となった。アテネでの決勝では、斎田/国枝組がストレートでフランスペアを下したが、今回はファイナルセットまでもつれた。しかし、斎田/国枝組が6-3でファイナルセットを奪い、決勝へコマを進めた。
決勝の相手は、強豪オランダ。第1シングルスは、国枝がストレートで奪ったが、第2シングルスはオランダの№1アメルラーンが斎田を6-2、6-0で下し、強さを見せつけた。最後はダブルスでの決戦。アテネでは世界№1にたった斎田/国枝組だったが、5-7、6-7で惜しくも優勝を逃した。

女子は、1回戦は突破したものの、2回戦では大会前から台風の目と言われていた韓国チームに1-2で敗れた。その韓国チームは、結局決勝まで進出し、準優勝を飾った。
2回戦で敗れた日本は、5位から8位を決めるトーナメントに進んだが、そのトーナメント1回戦でフランスに敗れた。ベルギーとの7位8位決定戦では、大前、八筬ともシングルスで勝利し、7位が確定した。
世界のダブルスは、ネットに詰めていくプレースタイルをとっている。日本女子選手も、積極的にネットに出られるようになると、もっと対等な試合ができていくのではないだろうか。

クアードチームは、今回は若手に海外での試合経験を積ませるという目的もあり、国内ランキング5、6位の山本、長岡が繰り上げで、計4名の選手がワールドチームカップに派遣される予定となっていた。試合には、経験豊富な大橋と當間が中心に出場するはずだったが、その中のベテラン選手橋本の体調不良によって、急遽3名での参戦となった。
大会前の国内合宿では、大橋・當間のダブルスの練習などを行っていた。しかし、大会直前に大橋の出場がキャンセルとなったため、チームカップでの本番の試合が練習となってしまった。
今回のチームカップでクアードチームのコーチを務めた中澤コーチは「7位という今回の成績を、次に生かせるようなチーム作り、環境作りを目指していきたい」と語った。

男子の準優勝という結果は、再び日本の車いすテニスのレベルの高さを世界に示したといっていいだろう。しかし、一方で、女子、クアードは、世界の壁の厚さを感じさせられた。
来年のワールドチームカップは、ブラジルで開催を予定している。日本代表選手は、どんな戦いを見せてくれるだろうか。

(2005.07.26 文:酒井朋子 / 取材協力、写真提供:中澤吉裕)

ページの先頭へ
→会社情報 →採用情報 →利用規約 →サイトマップ →個人情報保護に関して →アフィリエイトについて →訂正とお詫び →選手写真について →当サイトへのリンク
(c) 2004 - 2009 Fubic Corporation All rights reserved