重要なお知らせ |
クラシック8で見事女子シングルス優勝を飾った八筬選手 |
画像提供:Getty/AFLO |
昨年、ギリシャ・アテネで開催されたパラリンピックで、日本男子ダブルス・斎田悟司・国枝慎吾組が金メダルを獲得したことは、記憶に新しい。パラリンピックでの活躍で、日本の車いすテニスのレベルが世界トップレベルであることを、改めて証明した。
日本が一般のテニスで世界一の座に立つのは現時点では考えにくいことだが、パラリンピックの金メダルは、決して驚くべきものではなかった。2003年6月に、斎田、国枝両選手はすでに世界一を手にしていた。一般のテニスのデ杯、フェド杯にあたる「ワールドチームカップ」という国別対抗戦で、オランダ、アメリカなどの強豪を倒し、優勝を果たしていた。パラリンピックでの金メダルという結果は、なるべくしてなったと言って、決して過言ではないのだ。
そして今年も、日本の車いすテニスプレーヤーの勢いは止まらない。1月に開催された「クラシック8」では、八筬美恵が女子シングルスで初優勝、さらに長久由佳(カナダ)と組んだダブルスでも準優勝という好成績を残した。
また、その翌週の「シドニー国際」では、斎田悟司が準決勝で世界№1のデビッド・ホールを下し、決勝へ進出。決勝ではロビン・アマランに敗れはしたものの、準優勝を果たした。斎田は、2月の「オーストラリアンオープン」でもベスト4に進出した。
世界で熱い戦いぶりを見せている日本人選手に、さらなる活躍が期待される。5月には、グランドスラムクラスの車いすテニストーナメントも開催される。日本人選手と世界の強豪の熱い戦いぶりを、間近で見るチャンスだ。
(2005.03.03)